補修塗装ばっかりやっていると、カスタムペイントは本当に手間がかかって大変です。
完成した後の達成感はたまらないですね!
僕も最初は依頼する側でした。
学生だったので教科書の余白にフレイムスを描いてみたり。トライバルを描いてみたり。
まだまだだけど、今の自分の技量の軌跡として。
この塗装の一部始終を一つのブログとして残します。
まず、カスタムペイントに取り組む心構えとして、僕は
『補修塗装の掟』なるものはそっと工場の片隅に置いてから取り組みます。
要は、カスタムペイントするぞーっていうスイッチを入れるのと
補修塗装でのタブーをテクニックとして使う事で、自分の中の既成概念を取っ払います。
補修塗装屋さんはこんな事したら仕上がり落ちるじゃん!とか、こんな塗り方して大丈夫なの?
っていいますが、言ってもらえると嬉しいです。 だってそれがカスタムペイントだし、
失敗をカバーリングするテクニック、複雑なデザインの場合は失敗を活かして新たにデザインし直します。
よってデザインを含ませたカスタムペイントは補修塗装の様な高度な技術は全く持って必要なし!
だと、僕は思っています。
それではいってみましょう!
SHOEI Z-7
黄色のフルフェイス 仕上がり重視のためフチゴムモールを外して行きます
この状態でなんとなーくデザインのイメージをつかみます
外せるものは外して、いざ一色目。
ゴールドに塗りましたよー。
このゴールドは一番下のラインとなります。
乾燥したらフレイムスラインをラインテープでデザインして行きます。
ダクトの部分やかぶる部分はつなぎ目を慎重に作っていきます。見えない部分までやる必要は無いのですが、ラインを自然なつながりにする為に中も作ります。ここは結構重要ポイントです! コンマ数ミリのズレでデザインが崩れます。
マスキングが終わったら二色目のブラックを全体にペイント! 先ほどのラインテープより内側をマスキングします。
この時ラインテープ上でデザインナイフを入れてマスキングするのですが、下まで貫通しない様にナイフを入れます。 下まで抜けちゃうと塗装面を傷つけてしまいます。 で、ここで痛恨のミス!笑
ロゴの事をすっかり忘れていたので、もう一度ゴールド塗ってブラックを部分的に塗ります。
僕は大体キャンディを含めた6色くらいを使って塗装しています。
今回は柔らかい炎のイメージです
もうちょっと強くても良かったかなとも後から思ったり。。。
全部剥がすとーーー!
この瞬間が一番すき!
一番下のゴールドはフレイムスアウトラインとロゴのゴールド
ロゴの周りはリアルフレイムス塗装後にブラックでシャドーを入れてます。 ブラックは、クラシックフレイムス全体です。
ソリッドブラックの鏡の様な輝きが綺麗です。 太陽の光に当たるとまた雰囲気が変わって見えるのは、リアルフレイムスの隠し味にキャンディペイントを使っているから。
何色でどのタイミングか迄は教えられません。 乾燥したらラインの段差取りで研いでクリヤー、研いでクリヤーを繰り返します。
最終クリヤーを塗り終えて乾燥したらフチゴムの貼付け修理以来でSHOEIへ送ります。
ここでSHOEIのサポート体制、対応に心から感動しました!
僕も次回はSHOEIにします!ファンになりました。
送るときは普通の段ボールに入れて送ったのに、 戻ってきた時はまるで新品のヘルメットが届いたかの様にロゴ入りの箱に、ヘルメット袋にしっかりと入ってかえってきました。 いやー、SHOEI素晴らしい!
しかも、しかも、こんなラベルで。。。!!!
COLOR 特色
このラベルは完全に市販品にはつかないラベルですよー!
特別色ラベルのSHOEI激レアっ! コレ見た瞬間めちゃくちゃ嬉しかった。
検品後最終磨きをかけて 部品を組み付けて完成です!
なんだか生意気にいろいろ書かせてもらいましたが、カスタムペイントに正解は無いので
めっちゃ楽しいですよー!
ちなみによくどこで覚えたの?って聞かれますが、独学です。
誰にも一言も教わった事はありません
トライ&エラーです
やってみなきゃわかんない!
あーだこーだ言う前にとにかくやってみる
その分諦めもはやいですがね笑
あ!大切な事
カスタムペイントの依頼は納期未定が絶対条件です!笑