はっきりと伝えてはいなかったので改めてご紹介しますね!
こちらの BMW 4シリーズ グランクーペ
パノラマクラフトのニューデモカーです。
今回のブログではこの車両がどのような意図を持ってどのような行程で製作されてきたかをご紹介したいと思います。
少々長くなりますがお付き合いくださいね〜。
まずはじめに、次期デモカーをどうしようかものすごく悩んでいました。
BMWかAUDIの二本まで絞ってはいたものの、ピンとくるものがありませんでした。
なんとな〜くBMW かAUDIかな〜と 。
とにかく次のクルマはクーペで速いやつ!一本縛り笑
当時はデモカー BMW E92 がありましたし
まだい〜か〜、何て言ってモヤモヤして何も進まずでした。
そんな時
家族で近所のイオンに出かけた時・・・
中古車屋に並んでいたBMW
遠目から見た時に、4クーペかっこいいな〜って思って
近寄るとドア4枚。
これグランクーペってやつか! その手があったか〜!
って感じでこの場で一気に完成予想図がビビッと降りてきました。
生憎この車両は420iでしたので
速い!を求めるために
3リッター ターボの435i グランクーペ Mスポーツを調達!
グランクーペの決め手は横から見た時の流線美
窓が長い分車高を落とせばより一層長くて綺麗に見えるなと。 車高落とさないと腰高感は否めませんね
そして『M』の設定がない! ここが決定打に近かったかもしれません。
もし僕がM3 M4 どっちがいい? と言われて贅沢な悩みができるとしたらM3のリヤフェンダー欲しいけどM4の流れの方が圧倒的に好き〜 悩む〜
って言います。笑
M3はセダンですのでクーペ好きの僕からしたら、う〜んですが、リヤドアから急激に立ち上がるリヤフェンダーがもう最高!
そんな悩みを解決する僕なりの答えがグランクーペ
クーペの流れでリヤドアがあるおかげでリヤフェンダーを製作すればM4にもM3にも化けれる。
よし!M4グランクーペを作ろう!
こんな簡単なノリで始まったのですがあんな地獄が待っていようとは。。。
M4化のためにまずやることは
F36 4GC(グランクーペ)
F32 4クーペ
F82 M4クーペ
3車種の部品図とにらめっこです。どこまで共通部品で何が違うのかを徹底的に調べ上げていきます。
同時にF82 M4のボディアライメント資料 『骨格寸法図』
を見ながらF36 GCのボディアライメントと相違が無いか各部計測していきます。
これにより 大まかに どの部品を変えて、どこをどう加工していけばフロントセクションのフェイスリフト
化ができるのかが見えてきます。
核心部分の部品を発注して仮合わせを行っていきます。
MのフロントフェンダーはGCに比べてかなりワイドです。
GCフェンダーがスチール製でこんなに重いのに対し
Mフェンダーはこの通り! アルミ製w
うちの演技派 男優
フロントバンパーは中古を取り寄せ
ここで簡単にはいかないことに気づく。
そんなことはお構いなしに
橋本コーポレーションより続々と納品されてくるカスタムパーツたち
KWsuspension V3
AKRAPOVIC Evolution Line カーボンテール
WAGNER TUNING EVO2 Competition インタークーラー
まずKWを装着して姿勢を正していきます
伸び側、縮み側それぞれの減衰力調整ができる高性能コイルオーバーキット!
車高を低く、乗り心地よく走りたい方には絶対的にオススメです。
続いてWAGNER TUNING EVO2 Competition インタークーラーです
純正を取り外し
evo2恐るべし 比較するとこんなにも違うんです。
過給機の圧縮により温度が上がった空気を冷却するパーツで、燃費効率と出力(トルク)が向上します。これからの時期には尚更効果を発揮してくれますのでオススメで〜す。
スロベニアの名門アクラポヴィチ様はひとまずサクッと装着
後で詳しく説明しますね
フロントセクションに苦戦しつつもなんとか形に
ボンネットも交換
F3X系との違いはセンターのモッコリだけ
だと思いますよね?
僕もそう思っていたのですが、全然違いました。。。 寸法的な部分です。
なんとかフロントセクションクリア!
リヤパートはオーバーフェンダーを製作するにあたりホイールがこないことには進められません。
当初納期は4月中旬
この頃には橋本コーポレーション様からのimpスーパーカーニバル・モーターファンフェスタへの出展オファーがかかっていたので、もっと納期を詰めて欲しいと交渉。
橋本コーポレーション様の猛プッシュのおかげで最短で納品されてきた
日本初上陸
Z−Performance ZP-Forged.5 鍛造2ピース
スーパーディープコンケーブ
Fr-10j
Rr-12j
ブラッシュドロイヤルゴールドディスク・ポリッシュドリム
光の当たり方での見え方の違い、コンケーブも深く見えたり浅く見えたり、非常に面白いホイールです
今回、苦渋の決断となってしまったタイヤサイズ
305/25が国内のみならず本国欠品で調達できなかったピレリ P−ZERO NERO GT
タイヤは無理なく張らせたい派にとっては295/25だと ヤンキーっぽいですねw
見て欲しいのはホイールの出面。
これがGCのストックフェンダーに対してのホイールです。
これをフェンダー製作によりM3のようなリヤフェンダーを手に入れます。
容赦なくぶった切りです。
1/1プラモです笑
鉄板で造形してから仕上げはパテです。
リヤフェンダーが完成したらリヤバンパーを作ります。
このプレスライン違うんですよ笑
作り直します。
輪郭ができてきました〜
続いてサイドステップ左右
前後ワイド化に伴いGC純正を加工
リヤバンパーが決まったところでマフラーのワンオフ行程に入ります。
435iのアクラポヴィッチテールは片側1本出しの左右2本出し
M4はセンター4本出しになりますので新たに製作していきます。
いつもの加工屋さん。 まずは丁寧に計測から採寸
悪意しかねー!やめろや!って言ってた画像w
速攻図面に起こしてくれました
こちらの要望は、カッコよさとエロさの両立w
仕事が早い。 というか納期がなさすぎでスマン!
図面通りに粗方製作してきたパイプを現車合わせ
外して溶接しての繰り返し
この本気の顔をご覧ください!w
そんな彼が製作し完成したワンオフエキゾースト
まさに造形美
アクラポヴィッチのカーボンテールも新たに2個買いました笑
本当に美しい仕上げをありがとう。
ボディも大詰め!
塗装ブースへ移動し
一気に塗装へ入ります。
さー、どんどん形になってきましたよ〜
もうお気付きの人いますよね?
そう、この色、
サフェーサーなんです!
サフェーサーとは、本塗装前の下地塗装。
マットカラーでもラッピングでもなく
サフェーサー!
塗装する色はすでに一番初めの構想段階で決まっているのですが、
今回の2イベントは最初からこの色で行く予定だと橋本コーポレーション様には伝えてありました。
ちょっとした遊び心です笑
組み上げていくと気になる部分が
テールレンズのレッドが薄い ほんのり濃くしてあげましょう。
しかも一捻り加えて
このカスタムは必見ですよ!
一見普通のテールレンズペイントなのですが。。。
ほら、わかります?
わかりましたか?
イベントで来場者様がこの車見て、やっぱりUSテールいいな〜〜!
って言っておりましたが、ノンノン!USテールじゃないですよ!
国内仕様のレンズですよ!
パノラマクラフトが塗装しただけ笑
ボディとの相性を考慮して少し赤黒く仕上げてあります。
レンズペイントは非常に有効な手法なので、ぜひお問い合わせくださいね!
アンバーの LEDを入れれば普通にオレンジに点灯します。
さて、完成しましたね
ビフォーアフターでいきますか
如何でしたでしょうか。
丸々一台新しい車を作った感覚です。
地獄だったのは
この車、全行程を
2週間で製作しました。 連日深夜、休みなし、
車が6センチのワイドボディ化で自分の体重が6キロ痩せました。 これ実話w
陸運局にて登録、構造変更を行い
Panorama Craft BMW F36 車両諸元
長さ 4670⇨4700
幅 1820⇨1880
高さ 1390⇨1360
車両重量 1690⇨1670
3センチ車体が伸びて
6センチ横に膨らんで
3センチ車高が下がって
20キロ痩せた!
まさにボンキュッボン!
参考までに
BMW M4
長さ 4685
幅 1870
高さ 1385
BMW M3
長さ 4685
幅 1875
高さ 1430
めでたく超えました〜!
M3・M4を超えたM4グランクーペ
車好きの誰もがこんな車あったらいいな〜って思ったことがあるかと思います。
現実には存在しないクルマ。もしそれが手に入るとしたら・・・
まさにM4グランクーペはそんな存在だと思っております。
あくまで純正のラインを崩すことなくいたって自然に。
本当に存在しているクルマのように。。。
純正スタイルにほんの少しだけ手を加えさせていただき、その車本来の潜在的美観を呼び覚ましてあげる、うっとりするような車づくりを心がけております。
それがパノラマスタイルですね。
今回のプロジェクトに関わってくれた全ての方へ心より感謝申し上げます。
連日深夜まで作業してくれたスタッフ、支えてくれた家族へ、本当にありがとう。
そして多大なるサポートをしていただいた橋本コーポレーション様。ありがとうございました!
そしてこのブログを見てパノラマクラフトと一緒に車を作ってみたいと思っていただけるオーナー様、遠慮なくお問い合わせください!
ドキドキワクワクするような車を仕立てます!
このデモカーは工場に常駐しておりますので、見学だけでも是非どうぞ!
その際はワンオフアクラポヴィッチの快音をお聞かせできるかと思います〜。
それでは長いブログにお付き合いいただきありがとうございました。
さ〜て、いつ全塗装しようかな〜。。笑